熱中症予防のための水分補給について

今回は熱中症予防のための水分補給方法についてお話します。



外出先やニュース等で『熱中症にならないように水分を摂ってください』と言われることがあるかと思います。

その際に、

水以外の飲み物でもいいの?

いつ飲めばいいの?

どのくらいの量を飲めばいいの?

と思われる方もいるかと思います。



今回の記事ではそんな疑問の参考になればいいなと考とてお話させていただきます。


・どんな飲み物がいい?


水分補給に向いているもの:水、塩水、麦茶、スポーツドリンク、
水分補給に向いていないもの:カフェインを多く含む飲み物、アルコール

汗をかいた時に人間の体からは水分と一緒に塩分も同時に失われます。

血液中のナトリウムが少なくなり、血液が薄くなってしまうことで、
吐き気や疲労感、頭痛、筋けいれん、意識障害などの症状が起こることが知られています。

その為、熱中症予防のために水分補給を行う際には、
水分摂取と同時に塩分を摂取することが大切です。

塩分の目安としては、0.1%〜0.2%の食塩水(コップ1杯(約200mLの水)に
ひとつまみの塩(0.2g)を入れた水))、もしくは飲み物の成分表示を参考にして
ナトリウムが100mL中に40〜80mg含まれるスポーツドリンク等が
水分補給に適しているとされています。

※カフェインを多く含む飲み物やアルコール飲料には利尿作用があるとされています。
利尿作用によりかえって脱水症状が進んでしまうこともあるので注意が必要です。

・いつ水分を摂ればいいの?

 

喉が渇く前にこまめに水分を摂りましょう。

喉が渇くと感じるのは脱水症状のサインです。
また、軽い脱水状態では喉が乾かないこともあります。
特に高齢者では脱水症状が進んでいても喉の渇きを感じにくいことがあります。

・どれくらいの水分を摂ればいいの?


1日1.2Lを目安に水分を摂りましょう。

人間の体からは1日のうちで尿や便、汗や唾液など合わせて約2.5L程の水分が体の外へ排出されています。
約2.5Lの水分を補う為に同じくらいの水分量の摂取が必要とされます。

1日3食の食事から摂れる水分は1L程、1日のうち体の中で作られる水分は0.3L程と言われていますので、
残りの1.2Lを自分で摂取することが必要です。

コップ1杯の水は約200mLです。1.2Lの水分を1日で分割してこまめに摂取しましょう。


※腎臓や心臓の疾患をお持ちの方で、医師から水分摂取の制限を受けている方は必ずその指示に従ってください。



今回は熱中症予防のための水分補給についてお話しました。

正しい水分補給で暑い夏を元気に乗り越えましょう。