こんにちは!
前回の記事では熱中症の症状を重症度別に説明しましたが、
今回の記事ではその重症度に応じた対応策についてお話させていただきます。
※熱中症の原因と症状については前回の記事で書いていますのでそちらを参照してください
https://m-takano.blogspot.com/2020/07/blog-post_8.html
◎熱中症の重症度別の対応方法について
熱中症の重症度別の対応方法は以下のようになります。
分類
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主な症状
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対処法
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I度
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めまい・立ちくらみ
筋肉の硬直や大量の発汗
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涼しい場所に移動
水分を摂るなどして体を休める
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II度
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頭痛・嘔吐
倦怠感・虚脱感
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自力で水分や塩分を取れない時は
すぐに病院への搬送を考慮する
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Ⅲ度
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高体温・意識障害
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すぐに病院へ搬送する
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・自分で対処できる場合
症状が軽く自分で水分補給ができたり、意識がはっきりしていて涼しいところに
移動できる場合は自分で対処して様子を見ましょう。
立ちくらみやめまい、倦怠感や脱力感など熱中症を疑う症状が見られたら
風通しの良い日陰や室内に移動させてすぐに水分を摂って体を休めてください。
大量の発汗がある場合には発汗で塩分が失われている可能性もありますので、
経口補水液やスポーツドリンク、食塩水(水1Lに1〜2gの食塩)を摂取しましょう。
熱がある場合は体を冷やすのも方法の一つです。
きついベルトやネクタイ、下着などは緩めて風通しを良くしましょう。
露出させた皮膚に水をかけてうちわや扇風機で扇ぐことで体からの熱の放散を助けます。
また、氷のうなどがあれば首筋や脇の下、足首などの動脈が通っている箇所を冷やすことも有効です。
・医療機関への受診を考慮する場合
激しい頭痛や吐き気、40度近い高熱等症状が重い場合や自力で水分が摂れない、
意識障害が見られる場合にはすぐに救急車を呼んで医療機関に受診してください。
・熱中症の応急処置フローチャート
環境省が発信している「熱中症環境保健マニュアル2018」の中で、熱中症の応急処置について紹介されています。以下のようなフローチャートを知っておくと、もしもの時に役に立つかもしれないので、参考にしてみてください。
出典:「熱中症環境保健マニュアル2018」
今回は熱中症の対応策についてお話させていただきました!
次回は熱中症の予防についてお話しようと思います。
ご興味がある方は是非読んでみてください!